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海苔

朝ごはんに欠かせない海苔、のり

朝ごはんに欠かせない海苔

海苔は食物繊維も多く、ポリフェノールもたっぷりで体にうれしいことづくしですよね。
でも、毎日食べてる海苔は、実は「酸処理」されているんです。

海苔の生産
海苔は海の中に立てた柱の間に、海苔の胞子を植え付けた網を貼って育てます。潮が満ちて海に海苔が浸かっている間に海苔は成長して、潮が引くと網が水面に出て太陽の光を直接浴びるのですが、これによって海苔は自然と殺菌されて病気を防ぎ、質の良いおいしい海苔が出来るんです。

でも、海苔は海に浸かっている時間が長い方が早く成長するので、生産性を考えると、網を水面に出さずに海に浸かりっぱなしにしておくほうがよいですよね。
そこで、網に浮きをつけて、引潮でも常に海に浸けておく方法が編み出されました。でも、海に浸かりっぱなしでは海苔が直射日光に当たることがないので、海苔は病気にかかりやすくなります。

そこで始まったのが海の農薬とも言える「酸処理」です。太陽殺菌の代わりに、酸の入った箱舟に海苔の付いた網を浸します。この時に使う酸は、クエン酸やリンゴ酸などの「有機酸」を使用するように定められているそうですが、効き目が早い塩酸、硫酸、リン酸などの危険な「無機酸」を使用する生産者があとを絶ちません。特に罰則がないからです。

酸を使うほど、海は汚染されますし、生態系も破壊されていきます。こうなると、微生物が栄養素を分解出来なくなるので、海苔の栄養価や味や、香りも落ちてきます。
その反面、艶や表面の滑らかさ、黒黒とした色合いは、一見すると良く見えるそうなんです。

これは、酸で細胞がなめされて、一度はダメージを受けた結果とも言えそうです。
残念ながら現代の海苔の養殖のほとんどがこの方法で作られているんです。

海苔
本来であれば、「海苔1日2枚で医者要らず」と言われるほど栄養価の高い海苔。
せっかくなら体にもいい、環境にもいい育てられ方をした海苔を選びたいですね。

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